片パイ飛行~乳がんだけど大丈夫~

2010年に乳がんで左側全摘しましたが、とっても元気にやってます。

私の病気について

術後8年経って大丈夫そうなので、今心配で夜も眠れない方のために公開してみます。

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治療説明書

読めるかしら?これ、実は術前ではなくかなり落ち着いて術後5年目くらいに、改めて質問したらたまたま親切な先生だったので出してくれたもの。

 

ものすごく簡単に言うと、腫瘍の大きさ6センチ、ステージⅢ、リンパ節転移あり。

うわ、自分で書いても引くわ・・・結構な感じですな。

 

でも、医療技術は素晴らしいですね~現在私の治療はホルモン剤を毎日飲むことだけになっております。

 

江戸時代やったら死んでたなと思う。JIN先生はおらし。

 

多分、乳がんのことが気になっている人って、人のブログをみてこの人のほうが私よりステージが進んでる、とか進んでないとかそういうことが気になってくると思うんですよね~

 

 

私にこの説明してくれた医師によると、病気は本当に人それぞれで100人いれば100通りのがんといってもいいくらいのパターンがあります、

なので、がんの種類によって治療法も組み合わせて行います。

 

ホントはもうちょっと頭よさげな説明だったけど。

 

私は、幸いにもホルモン治療が効くタイプなのでホルモン剤もやっておりますが、これがあなた。10年やるんすよ!

 

術後は注射で行うホルモン治療を1年くらいしたかな?それが終わってから10年の服用なので2021年終了予定。

すごいね、未来だね~宇宙旅行できてるんちゃう?とおもったけど、気が付けば2年後になっていた。

 

うん、まぁ、飲む薬がないよりかはあっただけラッキーってことで。

 

どうでしょう?意外と腫瘍が大きくても元気にやってますよ~

なので、きっとあなたも大丈夫。当時よりもっと医療は進歩してますから!

ただ大丈夫と言ってほしかったんだ

初めまして

ブログを書くのは初めてではない。

ただ、自分の病気のことをネタにしようと思ったのは今回が初めて。

自分が治療を開始したときに一番行ってほしかった言葉を、いま病気の不安におびえている人伝えたいなと、8年経ってようやく思えたから。

読んでいてつらくならない、元気に生きている乳がん患者をみんなに見てもらおうと思います。

 

まずは自己紹介。というか病気自慢。

 

もうかれこれ、8年前の2010年9月に乳がんと診断されました。

 

当時私は、上から順に8歳5歳3歳の乳飲み子(ではない。ちょっと盛った)を抱えてしかも、本当に久しぶりパートで働きに出始めたばかり。37歳だったかな?

正直、乳がんリスクが高まる条件の一つに子供を産んでいない、というのがあるのだがごめん、3人もおるけどなんで?とおもった。

 

で、当時の私は繊細だったので「がんだけにガーン」なんてことを自分で言ってその後激しく落ち込んだりしながら、手術、放射線、ホルモン治療に突入したのであります。

(繊細だったけどとりあえず言ってみることは忘れないよ。)

 

ちなみに落ち着いたと思える今現在は、まだ3か月に一度の定期検査とホルモン剤服用を行っています。

でもね・・・大丈夫!死んでませんから!

情報収集は大事だけど

あの時、いろんな人のブログを読むのすら怖かったんですよね。

更新が止まっている・・・?もしかして??え?うそやだやだーーピーってなっちゃうじゃないですか。

なので、なかなか情報収集もできず。

 

しかも、結構がん患者を食い物にする商品だの病院だの多いじゃないですか?

うちの母も(そりゃ気持ちはわかるけど)数十万のクロレラを購入して私にくれましたが、病院の先生に速攻「ダメ」と言われ、みすみすどぶに捨てた記憶。

 

まーもともと、私が懐疑的だったのでプラシーボ効果すら望めなかったわけで、ほんともったいないことをしました。

 

もし、今診断がついたばかりで藁をもすがるつもりで、いろいろ検索されている方がいたら、ちょっとだけ落ち着いて。

 

そんなに良けりゃ、みんな飲んでるって。んで、がん患者はいなくなる。

 

まずは病院の標準治療を信じてみてください。標準って、寿司で言うと松竹梅の梅コースのような気がするけどそれは違います。

 

標準というのは、「治療法が確立されているもっともスタンダードな」治療という意味。

どうぞ、私を含めたくさんの先達が提供したデータをもとに確立した方法を試してみてください。

 

とはいえ、自分の体なので、納得いかなかったらセカンドオピニオンとか。少なくとも納得したうえでリングに上がる(ホント闘病とはよく言ったものだよ)

あの時聞きたかった言葉

あの時の気持ちを一言でいえば「不安と怒り」だったような気がする。

本当に不安だったけど、それと同じくらい何かに怒っていた気がする。

 

今までまじめにやってりゃ、それなりに保証されていた生活というものが、もしかしたら終わっちゃうかもしれないなんて。え?私なんも悪いことしてないのに?

 

子供のころから、取りえず警察のお世話にもならず運転免許も減点すらされたことないこの私が?

 

そりゃ、お酒は好きで飲みますよ。でも、昼間から毎日ってわけじゃないし、手も震えてないし。

子供も3人育ててますよ。貢献してますよ?なんだろ、人口の微増にね。

 

そんな、まじめに生きてる私がなぜ?

 

ホント、どちらかというと嘆きというより怒りに近いですね。今から考えると。

 

でもね、こりゃしょうがないんですよ。誰のせいでもない。

本当に、誰のせいでも何のせいでもない。原因は私にもないし、もちろんほかの誰にもない。

 

がん細胞が発生するのはしょうがない。それをうまく殺せないことが重なって、乳がんとして定着してしまった。ただそれだけの話なんですよ。

 

運命?とは言いたくないけど、そう思ったほうがラクならそう思ってもいいかも。

とにかく、自分を責めたり親を責めたりパートナーを責めたりは違うと思う。

 

そりゃー私もいろいろ言われましたよ。若いのになぜ?とか。あれが悪かったんじゃないかこれがわるいんじゃないかとか。

さすがに前世の因果とか、家相がとかは言われませんでしたがね。

 

そういうコメントもいちいち傷ついてたな。(いや腹立ててたが正しいかな)

そう、あの時私が聞きたかったのは「大丈夫」

ただそれだけでよかったよ。ほんと。

 

治療で相当生きる力を削られますからね。

生きるためにHPを極限まで削られるて、なんか変な話ではないか。

 

とにかく、大丈夫と言ってほしかったのに先生も看護師さんも誰も大丈夫って言ってくれないんだもん!

 

立場上言えないのはわかるけど、あれがきつかったな~

もし、私の知り合いが病気になったらどんな状況でも大丈夫と言ってあげたい。

もう、無責任だろうといわれようが、嘘つきと言われようが、言う。

 

そんな感じで、8年経ってもやっぱり私の原動力は怒りに近いことを再確認。